サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

創作作家のジレンマ

世の中には創作作家と呼ばれる方がいる。
創作作家さんにはあるジレンマが存在する。
「同じものはなるべくつくりたくない」
というジレンマである。
創作作家さんは新しいものを創ることに
喜びを感じているのでなるべく
自分の頭の中にあり着手できていないものを
つくりたいという欲求がある。
特に実用品をつくる創作作家さんは
同じものをつくって欲しいと
言われることが多々ある。
食べていくためには同じものをつくらないと
いけない状況が発生するということである。
その方でしかそのものをつくれないので
誰かに代わりにつくってもらうということも
なかなか困難であることが多い。
同じような事例として頭に浮かんだのだが
ローリング・ストーンズが50年以上も
サティスファクションを演奏するのも
それと同じ気分なのではないか。
ん~違うかッ!