サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

流れて究める

誰にも負けない分野とは何ぞや。
専門とは何ぞや。
例えば税理士は税務の専門家である。
しかし税務であっても、
その中でも相続税の専門家など細分化される。
中小企業診断士もそうだ。
マーケティングや生産管理など色々ある。
また専門=誰にも負けない分野とも言えない。
誰にも負けないとはナンバーワンを意味する。
ナンバーワンとは何ぞや。
ナンバーワンはどう定義されるのか。
選手権を開催し金メダルを取ればいいのか。
選手権に参加しないより優れた人間もいるだろう。
特定の分野であれば教授などになることは
現実的にある領域を究める一つの方法ではある。
しかし教授になることだけが
道を究めることにはならない。
興味のないものを究めるのは無理である。
マーケットインの発想で考えれば
究めるべきメシの種は自分の外にあることにもなる。
つまりどうでもいいのである。
興味あるものをとことん追求するだけだ。
私は超現実主義を追求したい。
なぜか。
超現実主義を意識する前に超現実主義的な
意識下で自分が動いていたからである。
つまり楽なのである。
人間は楽がしたい。
流れていくところに流れる。
究めるとはそういうことなのかもしれない。