サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

数字

数字は大切だ。
数字は真実を示すことがある。
数字は改善を表現する。
数字は闇を暴く。
しかし数字では表現できないこともある。
統計や確率も重要だ。
大きな意思決定には参考にするべきだ。
この世に再起不能になるような意思決定が
どれだけあるのか知らないが、
統計や確率はチャンスをものにしたり、
危険を回避できたりできるものではある。
しかし統計や確率だけに
振り回されていいのだろうか。
統計や確率を根拠に何かを回避した時
あるいは何かを発言した時に
そこに進歩はあるのだろうか。
統計度外視、確率1%でも己が真に
望むならばそれはトライすべきである。
統計や確率はそもそも己の意志とは
全く関係なく存在しているものである。
数字にどこか寄り過ぎているような
人や書籍や情報は一歩引いて見た方がよい。
統計や確率にとらわれ過ぎた人間は
歴史に刻まれることはないだろう。
人の心を突き動かすことも難しいであろう。
数字とは慎重に付き合うべきである。
己を因数分解し、微分積分し、
多変量解析したところで今以上に五感が
研ぎ澄まされ覚醒することはない。
ナンバーズ・キルド・ユーである。