サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

慣習経済

「慣習経済」という言葉があるのかは知らないが
慣習により購買を行う活動は慣習経済活動である。
例えば年賀状もそうだ。
現代ではメールを超えて映像も瞬時に送れる
世の中であるが、それをせずにハガキを送るのは
それが慣習であるからだ。
年賀状は形として残るし
お互いの近況や家族の様子をサラッと
伝え合うのにはいいものだと思う。
妙なワクワク感もあってイイ。
しかし必要ないと割り切って辞めてしまった人が
いても仕方がないかもと思う自分もいる。
コストと手間もかかるからだ。
慣習というのは技術革新や時代の流れに
晒される宿命にある。
慣習が生き残るには何らかのその慣習にしかない
メリットが存在しそのメリットがデメリットに
打ち勝っている時に慣習は存続する。
そして仕掛けなくても経済が動くわけだから、
慣習の取り巻きには利権が存在するはずだ。
その慣習を揺るがすような何かが起きた時、
抵抗勢力としてその利権は動くだろう。
慣習というものは商売のチャンスでもある。
その慣習そのものを揺るがすことであれば
尋常ではない抵抗があり途中で挫折することも
多いかと思われるが、慣習そのものにダメージを
与えずその慣習を行うことに対して
何かしらのメリットを提供できれば
大きな利益を得ることも可能かもしれない。
こんなことを言っといて
具体的な例を全く思いついていない笑。
「これって慣習だよな」と思った時が
チャンスなのかもしれない。
そんな時は一度考えてみよう。