サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

ツイスティン・ダリ現る

妻が誕生日プレゼントとして
ダリのDVDを頼んでくれた。
それが届いたので興奮しながら開けたところ、
オリバー・ツイスト」というDVDが入っていた。
一瞬コレがいわゆる「超現実」かと思ったが、
冷静になり、送り先に電話をしてみた。
間違いであり在庫がないので返金し、
オリバー・ツイストは処分願いますとのことだった。
この短期間の内に在庫がなくなった?
さすがダリ先生。
まさに「ツイスティン・ダリ」であり、
ダダイズム的経営である。
錯乱気味に分析すれば、着払いでも顧客に
返送させるという手間をかけさせることで
インターネットのプラットフォームに低評価を
つけられることを恐れたため
そのまま処分してよいと判断をしたのだと思う。
なかなか厳しい業界である。
出荷費用とDVDの仕入れ費用の損失より
低評価をつけられる方が損失になるのである。
もちろん容赦なく低評価をつけることもできた。
しかし私はそれをしなかった。
ダダイズム的経営」というクレイジー
ワードをひらめくことができたからだ。
ありがとう!オリバー!
またとち狂った出荷を頼むよ!
ダダイズム的経営万歳!!!