サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

TSUYOMI

「強み」とは何だろうか。
例えば居酒屋であれば、
料理の腕が良い、独自性がある、
立地が良い、仕入れに強い、集客に強いなど
色々あると思う。
企業の競争優位の源泉を分析する
VRIO分析をやればその点は明確にできる。
Value(経済価値)
Rarity(希少性)
Inimitability(模倣困難性)
Organization(組織)
経営がうまくいっている企業はこれら4つの中で
1つ以上強みを持っているはずである。
しかし、これらを保持していても
100%安泰でないのが経営の難しさである。
状況は変化する。
経済価値や希少性は突然低下するかもしれない。
模倣することが困難でも
競合が一つ一つその要素を分解し模倣し、
模倣できない要素は別のやり方で対応すれば
それはそれで脅威となり得る。
組織も組織論的な体系は確立されているので、
時間をかければ同じような力を発揮できる
組織構築ができるかもしれない。
そう考えていくと、
やはり最後は「人」かもしれない。
超長期的に考えると唯一の強みは
「人」に帰結するかもしれない。
同じ人間は一人としていない。
あまりに理想論的だが
その人が常に成長出来る環境で組織の中で
最高のパフォーマンスを発揮出来ているのが
ベストな状況である。
そんなことを思った。