サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

陛下の涙

天皇陛下が誕生日を迎えられ
記者会見を行い思いを述べられた。
国民や皇后陛下への感謝を述べる時には
声を震わせて語っておられた。
天皇陛下は神事を執り行い、
国民の安寧を日々祈ってくださっている。
こちらも涙なしでは見られなかった。
我が国は古代から権威と権力が分けられ
絶対的権力者が日本を完全支配することなく
有史以来、天皇は絶対的権威として
日本は一つとなり歴史を歩んできた。
ここまで長く続いている国は存在しない。
神格化された絶対的権威が
いないとどうなるのか。
権力者がその地位を獲得しようと
他の権力者と争い始める訳である。
その争いは永遠に終わることはないだろう。
無駄な血が流れ続ける。
日本人の知恵なのか気質なのか
どうしてそうなったのかを
簡潔に述べることは難しそうだが、
非常に独特で珍しい構造をもった国である。
皇室を敬い大切にすることは
家族を大切にする、仲間を大切にする、
地域を大切にする、国を大切にすることに
繋がっていると私は考える。