サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

ブルウィップにブ〜ルブル

トーキョー診断士会のマスターコースの
リードタイム短縮と適正在庫管理という講義で
ブルウィップ効果を体感するという体験学習をした。
ブルウィップ効果(鞭効果)とは、
サプライチェーンの中で消費者のわずかな需要変動が
川上の供給者に増幅して伝わる現象のこと。
今回は商社、販売部、生産管理、工場と役割を決めて
ゲーム形式で進めるものだった。
わずかに需要が増えるだけで
見事にブルウィップ効果が起きていた。
5個の注文が10個に増えただけで、
今後も注文が増えたらと判断して
商社が15個、販売部に注文し、
販売部は30個、生産管理に注文し、
最終的に生産管理が工場に50個製造を指示する。
そんな具合に在庫(罪庫)は増えていく。
理論として頭で知ってるだけではなく、
体験学習とは言え実感することは重要だ。
情報共有というものが
いかに重要かということも思い知らされた。
運営管理(オペレーション・マネジメント)という
科目で診断士はこれらを学ぶ。
人間の心理も絡んでくる奥深い世界である。