サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述15

よし、昨夜の夢の続きが始まった。
そうそうそれだ。
そうだあの二人昨夜の夢に出ていたぞ。
どんな顔だったか。
なんて名前だったか。
思い出せない。
でもそこにいるのだ。
顔を見せてくれ。
お前らに聞きたいことがあったんだ。
逃げないでくれ。
場面が切り替わる。
俺が会うべきなのはお前じゃない。
どいてくれ。
あの二人だ。
キレイな女達だったか。
悪そうな男達だったか。
そんな記憶もない。
だけど確かに昨夜の夢で
何か大事な話をしたはずだ。
その続きを話すために、
今俺はこの夢を見ている。
どこだ。
どこにいる。
探せ。
そこか!
やっと会えたようだ。
昨夜の話の続きをしようではないか。
どんな話をしたか忘れてしまったのだ。
教えてくれないか。
そう言うと二人はこちらに顔を向けた。
顔は輪郭だけで何もなかった。