サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

セネカ

セネカローマ帝国時代の政治家であり、
ストア派の哲学者としても知られる。
皇帝ネロの教育係となり、政治的補佐も務めるが、
後にネロ暗殺の陰謀に加担した嫌疑で
死を命じられ自ら命を絶った
波乱に満ちた人生を送った人物だ。
The 4-Hour Workweekで時々、
セネカの言葉が引用されているので気になり、
セネカの著書を購入してみた。
約2000年前に書かれたものだが、
ズバズバした物言いでがつんとやられた。
「人生は短いと言うが、人生全体が
有効活用されれば、実際は十分に長い。
我々が人生を短くし、人生を浪費しているのだ」
など現代人でもグサッと刺さるような言葉が
次々と綴られている。
セネカは実務家としても成功し
かなりの資産家になったそうだが、
隠遁生活に入ってからは質素な生活をし、
執筆活動に明け暮れた。
古典と呼ばれていない本、特にビジネス書などを
読むと何かこう翻弄されるかのような
不安定な感覚を持つことがあるが、
セネカの著書にはそれを感じないのでとても良い。
不要な読書はしたくないがハマってしまいそうだ。
セネカ哲学全集(全6巻)というのも出ている。
いつの日か読破したいものだ。