サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

眼鏡をかけたまま顔を洗う

私はたまに眼鏡をかけたまま
顔を洗ってしまうことがある。
さーてさて顔でも洗うかーと
じゃぶじゃぶやると
わげえっ!となるのである。
これは眼鏡をかけてる人の
あるあるなんだろうか。
クルマのエンジンをつけたまま
カギをかけようとして
あれっ?あれっ?となることも
そう言えば結構ある。
意識がふっとんでしまっているのだろうか。
超現実の世界に生きているので
現実世界を置き去りにしてしまっている。
アンタ大丈夫?状態である。
感覚器官に問題があるのか
視覚を重要視していないのか。
その意味で画家には向いていないのだろう。
聴覚はそこそこ敏感である気がする。
音楽を創る人のあるあるなのかもしれないが
ある曲に違う曲を
乗せることがわりと得意だ。
例えばある曲のベースの音構造が
違う曲のベースの音構造に似ている場合
ギターであれボーカルであれ
ウワモノのパートは
曲に乗っけることが可能なので
即興である曲に違う曲の歌を乗せて
遊ぶことがある。
私はDJではないがもしかしたら
コレはDJあるあるなのかもしれない。
音楽をボチボチやっていたら
出来るようになったので
感覚器官というのは
ある程度まで鍛えることが
可能であると推測される。
サルバドール・ヱビの世界は
自分でも謎であるが
感覚器官を研ぎ澄ますためにも
今後も眼鏡をかけて顔を洗おう!

梅干し飲みたい僕は今すぐ君と

髪は伸び過ぎた。
朝闇と凍てつく空気は
私を感傷的にさせる。
また私は空港へ向かわねばならないのだ。
ココロが引き裂かれそうになり
仙台藩草野マサムネ公の秀逸な詞
「梅干し食べたい僕は今すぐ君に会いたい」
が脳裏をよぎった。
しかしダダイストでもある私は立て続けに
こう言わねばならない。
「ぽんしゅが飲みたい僕は
今すぐ君とヤりたい」と。
そしてさらに林修先生が
マツケンサンバのノリで登場し
「いつヤるの?今でしょ!」と
悪ノリをし始めるのだ。
私はそう言う宿命を負っているのだ。
いつだってそうだった。
前髪とココロは深い関係性がある。
前髪がチラつく度に私のココロが
切り刻まれる音が聞こえる。
思い返せば冬特有のことである。
認識する存在が認識するゆえに
苦悩していることを認識した存在である
私は10代の頃の恋煩いをそのまま
形にしたようなガラスのオブジェに向けて
ダーツを突き刺す。
粉々に割れたオブジェを見て
見慣れた感覚を覚える私は
やはり年を取ったということだ。
マツケンサンバを踊る草野マサムネ公の
イメージの暴走を横目に
マッシュルームモンキーダディである
私はこの冬を乗り切ろうとしている。

MY NAME IS PARDON?

"MY NAME IS PARDON?"という
短編集を5年前に電子書籍で世に出した。
現実にありそうでないような、
現実にないようでありそうな。
どうでもいいようで
本質をついているかのような。
狂気、矛盾、不安、絶望、希望、愛が
入り混じる短編集15作ちゅうわけで
超現実珍談士とか言い出す前から
私は超現実珍談集を世に出していたのだ。
久々に読み返してみたら
超現実珍談ドストレートな作品であった笑。
この短編集の作品を簡潔に解説してみよう。

其の一 ラリアットおすし
ラリアットで寿司をつくる職人の話。

其の二 キレた男
人間の狂気性にキレた狂気の男の話。

其の三 どすこい力士探偵
力士を引退し探偵になった男の話。

其の四 マスコット哲学者
マスコットをかぶる仕事をし気付きを得た
哲学者の話。

其の五 心霊映像制作会社
テレビの心霊映像を制作する男が
徐々にヤられていく話。

其の六 女の携帯が鳴った
携帯が鳴り窮地に追い込まれた
女好きの男の話。

其の七 本当にうまいもの
食レポが本当にうまいものは何かを
叩き込まれた話。

其の八 野良猫に不動産を売る
ダメ営業マンが起死回生する話。

其の九 手がかり一つ
行方知れずの兄を手がかり一つで
見つける話。

其の十 運命を聞きに
占い師に占い師自身の運命を聞きにいく
狂気の男の話。

其の十一 闇鍋
ありえないものを鍋にぶっ込んでいく
男達の友情の話。

其の十二 ダブルハーフ
ハーフのニューハーフの話。

其の十三 腹白
腹黒の反対の人物に迫った話。

其の十四 虫もがいている
もがく虫を見て内省する男の話。

其の十五 黙祷二十四時間
黙祷は瞬間的に終わらない。

第2弾の作品にトライするのもアリだろう。
まずは音源を完成させたいが
超現実絵画にもトライしたいところだ。
Let’s go to OPAPA WORLD!!!

即興音源即興解説~Neta2019 vol.1~

毎週制作している即興音ネタを
即興評価し次の打ち手を考えてみる。
手始めに今年最初のネタから13個を。

soundcloud.com


01 足を洗い、手を汚す
足を洗えば手が汚れる。
全体的にねちっこく攻める音像。

02 Obscure But Influential
今年のネタではかなりのお気に入り。
後半から入る突き刺さるような
凍てつくギターが冬の感情に合う。

03 スリルノスタルジア
スリルの中にノスタルジアを感じる。
西部劇とフラメンコが混じり合った
世界でつんざくギターが鳴るイメージ。

04 マッドビーポン
おふざけを全面的に出したネタ。
今年初の明るい感じ。
マッドビーポンはヱビ語である。

05 まろやかな悲鳴
一言で言って奇妙。
これを曲にするのは難しいか。
まろやかな悲鳴が聞こえてくる。

06 MIX MAN
何をミックスしているのだろう?
哀愁感のあるフレーズでギターが遊ぶ。
そのギター弾きがMIX MANだ。

07 Klutzy Klutzy
グイグイいくダンサブルなベース。
低い方のギターはガレージロックな
雰囲気もある。

08 超現実で逢いましょう
キラキラした超現実の世界の祭のよう。
曲にしたらアップテンポなので
アゲる時に使えそうだ。

09 Drop The Candy
今思えばI Want Candy風の雰囲気もある。
高音ギターはアフリカンチックに。
トロピカルリバーヴヱビ奏法である。

10 Twistin’ Dali
ダリが真顔でツイストしているイメージ。
一番暴れているのはベース。
ギターは超現実的に危うい感じに。

11 二度と
「もう二度と会わない」という
否定的な感情の中にちょっぴり切なさが
内包されている気分を音像化してみた。

12 Nippon Pon Pon Pop
オリンピックで死闘を繰り広げた後の
エンディングで鳴るイメージでつくった笑。
ニッポンの凛とした空気感をイメージ。

13 Dirty Perfect
何となくラテンアメリカ風のベースに
猥雑なギターが3本も絡み合っている。
かましくダーティー

フツウガステキ!?

私はコワッパの頃
そこそこゲーマーであった。
スーパーボンバーマンという爆弾を
爆発させるゲームをよくやったもんだ。
ゲームの中の最初のステージは
「フツウガステキ」という名前だった。
私はこの名前の意味を
長い間勘違いしていた。
「フツウガステキ」はフツーに考えれば
「普通が素敵」という意味であろう。
これを私は
「普通・ガス・敵」と勘違いしていたのだ。
超現実的感性を持っている人間は
そこに全く違和感を感じないため
そのまま頭に入ってしまうのである。
まっそれもいいだろう。
世間では婚活女性が考える
「普通の男」というものが
話題になっているらしい。
下記が「普通の男」の条件とのこと。

・年収500万円以上
・大卒
・身長170cm以上
・正社員
・長男以外
・清潔感がある
・常識やマナーがきちんとしている

フツウガステキッである。
年収500万以上は未婚男性の6%程しか
いないらしく全然普通じゃない!と
世間で騒ぎになっているそうだ。
これら全ての条件を満たす人間は
皆無であり仮にいたとしても
既婚者か彼女持ちであるのがオチである。
娘を持つ父親としては
ある程度収入がある男の方がそれは
イイに決まっているが
条件なんてものはどうでもいいものだ。
よくわからんがオナゴっちゅうもんは
現在の年収ではなくてソイツの将来性を
吟味するものなのではないのだろうか?
伸びしろを読む投資と同じである。
逆説的に考えてみると
男がなよなよしくなってしまったのか。
条件なんかクソッタレ!と
なぎ倒してアプローチする猛者が
ほとんどいなくなってしまったのか。
全てをロックンロールでなぎ倒せ!
ロックンロール!俺についてこい!と
それだけ言えばいいのだ。
「普通」ほどつまらなく
かつ難しいものはないと感じるが
オナゴは幸せになりたいだけなんだと思う。
無意味な条件を押し通して
己の幸せをまんまと逃しているなら
それは「狂気」と呼ぶしかない。
常人が狂人であり狂人が常人である
一例とコレも言えるだろう。
イナゴッ!

執筆と公開のズレ

知る人ぞ知る事実であるが
この超現実珍談集サルバドール・ヱビは
執筆日と公開日がかなりズレている。
バチバチ打ってハイ公開!ではないのだ。
複数本記事がストックされており
順に公開されているのである。
つまり私にとっては
一週間以上前の己の戯言であり
オヌシまだそんなことを
言っているのか!状態なのである。
ここ最近着想が止まらなくなっており
記事のストックがさらに増えそうだ。
着想が止まらないのは
冬に入りつつあるからだろう。
冬の張り詰めた空気は
切なさを助長し感傷的な気分にさせる。
20年前の感覚が1ミリも変わらず
ずっと続いていることは
何を意味するのだろう?
感傷は創造の根源の一つであろうが
その感覚を楽しめるものでもない。
正直なかなかしんどい。
珍談マニアの皆様が珍談の洪水に
溺れてしまわないように
1日1記事にして必死にせき止めている。
仮に1ヶ月分記事が溜まってしまったら
どうするべきか。
出来たらすぐに発射したいのが男のSAGA。
精神衛生上1日1回発射では支障が出る。
記事が溜まりすぎたら
計画放流すべきなのだ。
ストックはあっても3〜5くらいで
充分のような気もする。
今後1日複数記事が発射されていても
読んでくれたらアザマスである。

年内最後のリジリドゥミーティング

所属中小企業診断士会の
年内最後の理事会に出席した。
今回はあるホテルへと向かった。
こんな鼻垂れ小僧の私が
中小企業診断士協会の理事になって
どうするんやと思いつつも
理事を拝命して
半年くらい経過しただろうか。
他の理事の先生方は
全員独立診断士である。
中小企業診断士業一本の先生、
他の士業とダブルライセンスで
お仕事をされている先生、
経営コンサルティング会社で
社員を雇い経営されている先生、
中小企業診断士業をやりながら
自分で別の事業も経営している先生など
実に多様な診断士の在り方、
生き方があることが伺える。
そして私は唯一の企業内診断士である。
言うたらただのリーマンである。
しかし少しずつ状況は変化しつつある。
もう時間の問題なので言ってしまおう。
私はあるメンバーの方々と
新規事業を構想している。
構想から数ヶ月が経ち実行の段階に
入りつつあるところだ。
端的に言えば新会社が立ち上がるのだ。
私が今後どういう活動をしていくかは
いくつかのパティーンが考えられる。
1リーマン一本(診断士も新事業も撤退)
2リーマン×診断士(新事業撤退)
3リーマン×診断士×新事業(全部やる)
4診断士×新事業(リーマン引退)
5新事業(リーマン×診断士引退)
もちろん勤務先がお前気が狂ってんのか?
消え失せろ!と言ったらそれまでだが
私は現在の勤務先に恨みなどはなく笑
むしろ逆にユニークで実に面白い
企業だと純粋に思っており貢献意欲はある。
一旦勤務先の意向抜きで考えてみる。
この中で可能性が限りなくゼロなのが
1である。
2も新事業は私の創造性の発揮を
求められる場であり却下はあり得ない。
3はどうか。
はっきり言ってカラダがもたないだろう。
意外かもしれないがサルバドール・ヱビは
家族との時間が取れなくなると
発狂しそうになるダリ的な人間である笑。
永久には続けられないだろう。
5はそれだけだとリスクがある。
化ければナシでもないことだが。
と考えるとやはり4になるであろうか。
ある重鎮の診断士の先生が忘年会で
私にこうおっしゃった。
今の勤め先の経営者にも
その企業の未来が切り開けるような
大きな提案をしてみなさいと。
ソレをやるかはわからないが
私の強みである戦略性と創造性を
どこまでもトがらせていく生き方を
選ぶべきなのは言うても言うまでもない。
私は企業内診断士唯一の理事として
このまま納まっている場合ではない。
唯一の超現実珍談士理事として
また狂人芸術家珍談士として
その名を馳せるために
私は命を燃やさねばなるまい!