サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

外部環境分析を具体的に

企業の経営診断を行うにあたっては
外部環境を分析することが必須である。
外部環境分析次第で、企業への提言が
180度変化することも大いに考えられる。
外部環境分析と言えばPEST分析を筆頭に、
5フォース分析だ、SWOT分析だと
中小企業診断士試験では学ぶことになるが、
さて具体的には何をどう調べるの?となると
スラスラと答えられる人は少ないかもしれない。
そんなことはテキストには書いてないのである。
調べる選択肢は無限大であるが、
基本的なものとして参照すると分析すると
役に立つ情報源というのはあるだろうと思う。
プロはそこを知っているわけで、
その情報・ノウハウの蓄積がスピーディーな
提言に繋がりそれが強みとなっていくわけだ。
私はぺーぺーであるから、
まず何をどう調べたら何がわかるのかを
深堀していかねばならない。
ぺーぺーであるからこそ提言に根拠が必要である。
独自の意見や感性というものは
外部環境分析もままならぬうちは
入り込む余地などない。
オンメェフッカボーリィである。

裏表紙だけでヤられる

サルバドール・ダリにハマり、
彼の著書「天才の日記」を読み終えたところ
ダリ中毒になってしまったので
「ダリの告白できない告白」という著書を
ポチっとゲットしてみた。
ダリについて書かれた本ではなく、
彼自身の著書が読みたいのだ。
1976年の古書である。
裏表紙だけでヤられそうである。
「いかにして超一流の俗物になるか」
「淫らになりながら純潔でいる方法」
「神を信じることなく祈る方法」
「肛門のユマニストとダリが称しているもの」
などと書かれている。
そんじょそこらのビジネス書では
お目にかかれない言葉の羅列である。
しかし妙な安心感を感じるのはなぜだろう。
真実を言おうとしていると感じるからだろうか。
キレイゴトではない何か、
それが超現実なのかはわからないが、
個人的にそこに胡散臭さのようなものを
感じないのである。
錯乱しているのか錯乱を装っているのか
そんなことはどうでもよく彼の言葉に耳を
傾けたくなるのだ。
心のどこかで私も超一流の俗物になりたいと
思っているのかもしれない。
多分だが私は錯乱していない。
ノイズ!ノイズ!ノイズノイズノイズッ!

法律家と診断士

地元診断士協会の研修会新年会に参加した。
「事業承継と不動産」をテーマとした
中小企業診断士不動産鑑定士の先生の
講義を拝聴した。
法律の条文整理から事業承継に関して
節税等の有効な施策は何かということが
聴ける大変有意義な講義だった。
いわゆる士業とは法律家のことである。
弁護士、公認会計士、税理士、司法書士弁理士
行政書士不動産鑑定士社会保険労務士等は
それぞれの領域の法律の専門家である。
一方、中小企業診断士は売上を拡大し
経費を削減し利益を創出する経営支援が
主な役目であり他の士業とは異なる。
「診断士だけ異質だよ」と
ある先生もおっしゃっていた。
しかし「法律はさっぱりわかりません」で
済まされるわけがない。
一次試験の「経営法務」だけでは足りなすぎる。
何から何までを頭にインプットするのは
不可能だが概論を出来るだけ理解し、
必要であれば条文を読み込み解釈できなければ
やはり経営支援はできないと思う。
法律の解釈と適用で利益を産み出せるなら
それを知らないのは診断士としても
失格なのではと思った。
やることは膨大であるが、
逆にそれがやりがいがあるのだとも思う。
日々勉強である。

自動記述16

キャットフードにガサゴソと手を突っ込んで
外に引きずり出したら高額当選したにも
関わらず奈落の底へ落ちていった人の
手紙が出てきた。
「あなたにはやることがあるでしょう」
「ただそれをやるだけなのです」
「お金は死んだら私が使い切れぬほど
あなたに与えます」
面白くなってきたので次は
ドッグフードにも手を突っ込んで
中のものを外に引きずり出してみる。
手を突っ込むとワンワンと吠え出して
手を噛まれて慌てて手を引っ込める。
手に怪我をしたと思い手を眺めると
幸せそうな犬の顔に手が入れ替わっていた。
「今日からご主人はあなたです」
「エサは一日二回で結構です」
やれやれ今日からコイツと寝なくてはならないと
思うと笑いが込み上げてきて眠れない。
キャットフードの中にも猫がいたのかもしれない。
でも心が曇ってたから手紙しか出てこなかった。
犬と猫のように生きなくては。
足して2で割って焼酎を水割りで。
涼しい風が吹いてきた。

Going to Pure Hell by Death

70年代の初期パンクという音楽が好きだ。
パンクという音楽は白人発の音楽だが、
メンバーが全員黒人という大変珍しいバンドがいる。
Pure Hellというバンドで正真正銘のロケンローで
まさに血が逆流しそうな激情パンクである。
彼らが史上初の黒人パンクバンドだと思っていたら
なんとPure Hellよりも早くから活動していた
黒人だけのパンクバンドがいたことを
新年に入ってから知った。
Deathというバンドである。
7インチシングルを自主制作で
500枚リリースしただけで歴史から
その姿を消したが、なんと30年以上経ち
再評価の機運が高まり音源がリリースされ
再結成も行いライブも行ったとのこと。
さらにドキュメンタリー映画も制作されたようだ。
A Band Called Death | Akari Films
そんなことってあるのー!?と言った感じだ。
驚きである。
形が残るものは評価される機会が残存する。
何が起こるかわからないものだ。
これは企業の作った製品も同じだろう。
復刻が待ち望まれているものを調べるのも
面白いかもしれないと思った。

陛下からのお声がけ

企業診断ニュース2019年1月号が届いた。
パラパラっとページをめくっていると
思わず手を止めてしまうすごい記事があった。
中小企業診断協会の福田前会長が
園遊会のお招きを受けた時のエピソードである。
前会長は雨が降っていたので傘をさしていたが
陛下が近くに来られたので、
無意識のうちに傘をたたんだところ
陛下が歩み寄られ
「濡れますので、傘をおさしください」と
おっしゃってくださったとのこと。
さらに胸の胸章を見て
中小企業診断協会ですか」とおっしゃった。
福田前会長が
「中小企業の経営のお手伝いをしております」と
答えると、
「大変なお仕事ですね」とお気遣いをいただき
福田前会長が
「ありがとうございます。頑張ります」と言うと
陛下が「ご苦労様です」と
やさしく微笑まれたそうだ。
福田前会長が天にも昇る気持ちとは
このようなことをいうのでしょうと書いている。
そのシーンを想像するだけで
ジーンと来るものがある。
現在、中小企業経営支援をしていない
企業内診断士であるが、今後の方向性を定めて
徐々にアクセルを踏んで行きたいと思う。
新年を迎えるにあたってポジティブで
前向きにさせてくれる良い記事であった。

慣習経済

「慣習経済」という言葉があるのかは知らないが
慣習により購買を行う活動は慣習経済活動である。
例えば年賀状もそうだ。
現代ではメールを超えて映像も瞬時に送れる
世の中であるが、それをせずにハガキを送るのは
それが慣習であるからだ。
年賀状は形として残るし
お互いの近況や家族の様子をサラッと
伝え合うのにはいいものだと思う。
妙なワクワク感もあってイイ。
しかし必要ないと割り切って辞めてしまった人が
いても仕方がないかもと思う自分もいる。
コストと手間もかかるからだ。
慣習というのは技術革新や時代の流れに
晒される宿命にある。
慣習が生き残るには何らかのその慣習にしかない
メリットが存在しそのメリットがデメリットに
打ち勝っている時に慣習は存続する。
そして仕掛けなくても経済が動くわけだから、
慣習の取り巻きには利権が存在するはずだ。
その慣習を揺るがすような何かが起きた時、
抵抗勢力としてその利権は動くだろう。
慣習というものは商売のチャンスでもある。
その慣習そのものを揺るがすことであれば
尋常ではない抵抗があり途中で挫折することも
多いかと思われるが、慣習そのものにダメージを
与えずその慣習を行うことに対して
何かしらのメリットを提供できれば
大きな利益を得ることも可能かもしれない。
こんなことを言っといて
具体的な例を全く思いついていない笑。
「これって慣習だよな」と思った時が
チャンスなのかもしれない。
そんな時は一度考えてみよう。