サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

意識高い系からの潜在意識不明系

「意識高い系」という言葉が数年前に流行った。
意識が高いの反対は意識が低いである。
世の中には「意識低い系」もいることになる。
これからは美意識が重要になるらしい。
美意識高い系もいるだろう。
その反対に美意識低い系もいる。
意識の対義語は「無意識」だ。
つまり「無意識高い系」も存在する。
もちろん「無意識低い系」も存在する。
「潜在意識」という言葉もある。
この際、無意識と潜在意識の違いなんて
どうでもいいではないか。
そう。
「潜在意識高い系」も考えられる。
「潜在意識低い系」もきっといる。
意識不明になりそうだ。
「意識不明系」があってもいいのではないか。
潜在意識とコラボして
「潜在意識不明系」もいいかもしれない。
意識高い系、意識低い系
美意識高い系、美意識低い系
無意識高い系、無意識低い系
潜在意識高い系、潜在意識低い系
意識不明系、美意識不明系、
無意識不明系、潜在意識不明系、
結局、あなたはどれなのだ。
あなたの意識はどこにある。

四元論的アプロ~チ

私は哲学研究家ではない。
ただの企業内ペーぺー診断士である。
したがって思ったことが
すでに提唱されているかどうかは気にしない。
世の中には「二元論」という考え方がある。
あらゆるものを異なる2つの原理で説明し、
理解しようとすることだ。
「善と悪」「光と闇」「愛と憎悪」「黒と白」
いわゆる対義語のようなイメージを
浮かべるとわかりやすい。
「二元論」は物事を理解していこうとする上では
有効なものだと思う。
しかし、世の中はそんな単純ではないことは
薄々皆さん気づいておられると思う。
そうであるならば物事を
「四元論」で考えるのはどうだろうか。
たとえば「善と悪」であれば、
「善」と「悪」に加えて、
「善であり悪でもあるもの」
「善でも悪でもないもの」
の4つが考えられる。
2つの円があって、円が交じり合っている部分が
「善であり悪でもあるもの」になり、
2つの円の外側にあるものが、
「善でも悪でもないもの」になると言えば
少し理解しやすくなるかもしれない。
四元論的アプローチを経営診断にも
応用してみるとどうだろうか。
たとえばSWOT分析であれば、
「強み」「弱み」に加えて、
「強みであり弱みでもあるもの」
「強みでも弱みでもないもの」
「機会」「脅威」に加えて、
「機会であり脅威でもあるもの」
「機会でも脅威でもないもの」までも分析すると
今までにない洞察が得られるかもしれない。

オラソフィー

知人というか親友がハイデッガーの研究者なので、
ちょっとオラもかじってみんべと思い
ハイデッガー哲学入門を読んだりしている。
普段生きていてあまり考えないようなことを
哲学はとことん考えるので、
普段使っていない脳ミソの部分が
動いているような感じがして良い。
我が国の哲学者のことも知りたくなってきた。
以前、「芸術経営学」という言葉浮かんだので
調べたら「芸術経営学事始め」という本を
見つけたのでゲットしてみたと書いた。
その本にも、日本の哲学者である
西田幾多郎九鬼周造のことが書いてあり、
まさに哲学がオラを呼んでいる状態である笑。
たとえばアフリカに著名な哲学者は
いるのだろうか?とふと思った。
どこにいても物事をどこまでも考える人は
いるはずなので、いるんだろう。
そう考えていくと哲学とはなんぞや?とも思えてくる。
西洋、東洋というのは部分的で全体ではない。
「経営哲学」という言葉もある。
何とも深遠な分野である。

キレた男(3)

事件発生の後、ただちに捜査本部が設置され、
総力を結集して犯人捜しが行われた。
そして事件発生から1週間後ついに
犯人はKと特定された。
刑事達はKのアパートへ向かった。
Kはいつも通りの生活を送っていた。
警察が来るのも時間の問題だと思っていた。
ゴンゴンゴン。
「警察だ。ちょっといいか。」
Kはドアを開けた。
「お前が連続殺人犯のKで間違いないな?
署まで同行願いたい。」
Kは平然とした態度でそれに応じた。
「まったく。」
ため息をつき一言こう言った。
「人の命を何だと思ってんだよ。」
刑事達はKの一言を聞いて一瞬固まった。
Kはパトカーに乗り署まで連行されていった。
飼っていた猫は事件を起こす直前に、
猫を何匹も飼っている猫好きの知人に
ひきとってもらっていた。
猫の体を思って色々な栄養がとれるように
用意されたキャットフードが
空になったアパートには
何種類も取り残されていた。
(完)
MY NAME IS PARDON?
(15 Super Short Novels)

キレた男(2)

Kはこの映画について調べ始めた。
「作者はこいつか。」
Kは作者の名前をコピーし、メモに貼り付けた。
「こういうのを作ってるヤツはまだ他にいんのか。」
Kはインターネットで様々な情報を集め始めた。
理由もなく人が殺されていく小説や映画を
片っ端から調べ上げようとしていた。
その著作がどれくらい売れたのか、
どれくらい有名なのか、
どれくらい人々に影響を与えたかについて
独自の統計を取り始めた。
カチャカチャカチャ。
作業は連日深夜に及んだ。
そして遂にデータは完成した。
「出来た。」
Kはそのデータを自分が設定した影響力順に
ソートをした。
「上から30だな。」
Kはその30人を皆殺しにすることにした。
途中で逮捕されることがないよう綿密に計画を練った。
そして計画は速やかに実行された。
3日間のうちに次から次へと30人が殺害された。
その内の1人は海外へ行っていたので、
変わりに31番目の人間が殺された。
数々の著名人が次から次へと殺されるという
前代未聞の事件に大騒動となった。

キレた男(1)

会社員Kはアパートで一人暮らしをしている。
ペットを飼うことは禁止されているが
猫を一匹飼っている。
Kはいつも通り仕事を終え、
家でビールを飲みながらコンビニの弁当を食べていた。
Kは特にすることもなくテレビを見ていたところ、
ニュースが終わり映画が始まった。
何気なくそのまま見ていたその映画は
突然何の理由もなく人々が
殺し合わなければならない状況に
追い込まれ殺し合いを始めるというものであった。
Kは弁当を食いながらぼーっとその映像を観ていた。
人々は次々に死んでいった。
老若男女構わず死んでいった。
それは目に余る光景だった。
突然Kは両手をテーブルに叩き付けた。
ドカン!!!!!
コンビニ弁当は吹っ飛び、ビールの空き缶が転がった。
猫は突然の音に驚いてニャンとだけ言って
違う部屋に行ってしまった。
「ふざけやがって。」
Kはインターネットを開いた。
カチャカチャカチャ。

実験場

私は現在、企業内診断士であり
地元の中小企業診断士研究会に入り、
企業内診断士研究会に参加してみた。
またプロコン診断士になりたいので、
東京中小企業診断士協会のマスターコースに入った。
今後さらに診断士活動を活発にしていく予定だ。
ゆえにこの場は診断士活動をメインに
書いていこうと思っていたが、
それだけでなく表現活動やありとあらゆるものを
書いていってもいいのではと感じるようになってきた。
この場を実験場にするイメージで。
時代として直感や感性がますます
重要視されるようになってきていて、
仕事柄なのかもしれないが、
仕事をしててもそのように感じることが多い。
ただ直感や感性だけではどうにもならないことも多い。
論理や理性も絶対的に必要だ。
経営と芸術の分野の狭間をさまようかのような
スタイルで投稿していきたいと思う。
と言っても大したものではない笑。
敬愛するBilly Childish先生の
「アートであろうがケツの穴であろうが、
つくったら売っぱらってしまえ」の精神で突き進む。